2025/11/27 19:44

夏に着こなすと涼しい麻素材の服。
通気性もよくて気持ちがいいですよね。
しかし、シワや形崩れしやすく
どうしても敬遠しがち。
麻ってどんな繊維なの?
吸水性は?アイロンをかける方法は??
麻という繊維の特徴についてご紹介します!

麻の生地としての特徴は?
麻という繊維は・・・
・茎から採れる靭皮(じんぴ)
・植物の葉から摂る葉脈(ようみゃく)繊維
と2種類ありそれぞれ合わせて
家庭用品品質表示表では「麻」としています。
 
なお、表記出来る植物は、
・亜麻(あま・リネン)
・苧間(ちょま・ラミー)
これらの靭皮繊維のみで、衣類に使われています。
 
では、葉脈繊維は?というと、
大麻(ヘンプ)や黄麻(ジュート)、
インド麻の靭皮やマニラ麻、
ザイザル麻、ニュージーランド麻
 といったものが葉脈繊維です。

大麻(ヘンプ)のメリット・デメリットなど特徴は?
 
メリット
・吸湿性がある
・体温を保持してくれるのでじんわり温かい
・高級衣料品として扱いがある
・雑菌を寄せ付けないので、臭いが付かない
・通気性と速乾性がある
・紫外線や電磁波から身を守ってくれる

 デメリット
・染色堅ろう度が弱い
・日光・汗で変退色が起こりやすい
・摩擦による毛羽立ち(白化)しやすい
・シワになりやすい
・アイロンを使用しても直しにくい

 「抗菌性」には
あまりピンと来ないと思いますが、
大麻(ヘンプ)は最も汚れを落としやすい繊維として、
天皇が即位される際に
着用する神衣「麁服(あらたえ)」は
清める力があるとされ、
その役目を果たしているといいます。


吸水性と吸湿性、
夏場の服では注目したい衣類の機能ですね。
ベッドリネンとしても通年使え、
とても肌触りが良いので、
一年中大麻(ヘンプ)のベッドカバーを使用されています。

・吸水性
汗など液体が布地に吸水されること。

・吸湿性
汗が蒸発し水蒸気になったものが布に吸湿される。
蒸れにくいという意味。
 
吸水性にとても優れています!
綿の4倍ありつつも
発散性に富んでいるので速乾性もあり、
さらに熱が逃げやすく、吸湿性というよりも 
熱を逃がしやすいので蒸れにくいという面で
通気性がよいと言った方がよいでしょう。

 
シワになりやすいといった性質ではありますが、
優れた特徴を持ち、衣類やベッドカバーといったもので
一年を通して使える生地だといえます。
出来れば多く持っておきたい衣類ですね。